むし歯ってどうやってできるの?
こんにちは。
津島市の「津島オリーブおとなこども歯科」です。
むし歯はどのようにできるのか、疑問を感じたことはありませんか?
突然むし歯になって歯がいきなり痛むわけではなく、段階を踏んで徐々にむし歯となっていきます。
そこで今回は、むし歯はどのようにできていくのか、詳しくご紹介していきましょう。
むし歯は、むし歯菌であるストレプトコッカス・ミュータンス菌によって歯が溶かされている状態を指します。
むし歯菌は食べ物に含まれる糖分をエネルギーにして、酸を生み出し歯を溶かしていきますが、唾液に含まれるカルシウムやリンを吸収して修復していく再石灰化と呼ばれる特性もあります。
初期むし歯と呼ばれる、歯が溶かされ始めたばかりであれば、再石灰化の特性によって歯が修復されていきます。
しかし再石灰化が間に合わないほどにむし歯菌が増殖してしまった場合、一般的にも認識されている「むし歯」として進行していってしまうのです。
また生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌は存在しません。
ですが成長する過程で、むし歯菌を保有する保護者さまなどから感染することが大半であり、完全にむし歯菌を避けることは困難であるのが実情です。
しかし3歳頃まで、むし歯菌に感染することなく過ごせていければ、3歳以降もむし歯になりにくいお口の中の環境を作っていけるともいわれています。
厚生労働省の調査によると平成27年の時点で、3歳児でむし歯がない割合は83.0%と報告がありますが、令和2年の時点では88.2%と5.2%も上昇している結果が見え、改善傾向がうかがえています。
う蝕罹患の現状 – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000358782.pdf
背景 1 目標項目の評価状況 – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000952251.pdf
むし歯にならないためには毎日の歯磨きを適切に行い、定期的な検診・クリーニングが重要です。
ご自身で行うセルフケアには限界があり、歯磨きでは落としきれない汚れや歯石などが、むし歯の原因になるため、除去していくことが望まれています。
初期むし歯の段階で適切な処置を行えば、修復できる可能性も広がり、むし歯が進行してたとしても、早い段階であれば、歯を削る量も最小限に抑えられるでしょう。
当院では歯磨きでは除去できない歯石をスケーリングで除去していったり、専用のブラシや専用の研磨剤を使用して、歯をクリーニングで口腔環境を整えていったりいたします。
歯医者さんは「むし歯を治療しにいく場所」ではなく、「むし歯を予防しにいく場所」に意識を変えていけるように、患者さまに歯の健康を守るための重要性を伝えていければと考えております。
歯のクリーニングや予防処置をご希望の際には、お気軽にお問い合わせください。